※当時のまんまるの1歳という年齢に合わせたもの
IgGは回復してきているものの、IgAはほとんど検出されず、やはり基準値を下回る検査結果。
主治医からの説明があった。
まんまるは、白血球の中のリンパ球の中にある抗体が作られていない状態だと。これまでは母乳からもらった抗体があったけど、それもなくなって、普通は自然と成長に従って増えていくものだが、まんまるは何らかの理由でそれが欠如していると。
「免疫不全症」と言っていいだろう、というお話だった。
そして、保育園からの宿題を主治医に聞いてみた。
「保育園の先生から歩き方がふらふらしてると言われるんですけど・・・・・」と。
主治医からどのような様子か歩き方など聞かれたが、大して問題視していなかった当時のあたしは、たまにふらふらすることはあるけど、そんなに気になるほどではないんですと答えていた。
主治医も、その位の状況でまだ1歳代なら、まだ今すぐ何か検査しなくちゃいけない、というような年齢でもない、という返答で「やっぱり気にしなくていいんだー」ってほっとしてた。
そして、実はこの時ほんの軽い軽い気持ちで聞いた。本当にそんなことはないだろう、って思って聞いたんですよねぇ。何の知識のカケラもなかった当時のあたし。
「その免疫不全症という病気で、歩行にも影響してくる病気とかはないですよね?」って。
「あることはあるけど・・・」という主治医にかなり予想を裏切られた!「えっ、あるの!?」って。「免疫不全症」のイメージ(聞く限り血液関係?みたいな・・・)と「歩行の障害(こっちは脳系?みたいな)」という2つがあたしの乏しい頭の中では、くっつくことは考えられなくて。
とにかく、歩行のことは、私の頭の中では、はじっこに追いやられていた〜。
そして、さらに詳しい免疫の検査をすることになった。外部に検査に出すとのことで3週間後にまた結果を聞くことになった。
2008年5月14日
結果がでた。
抗体 |
結果数値 |
基準値(※) |
IgGサブクラスIgG1 |
421 |
423〜1080 |
IgGサブクラスIgG2 |
13 |
265〜931 |
IgGサブクラスIgG3 |
14 |
5〜121 |
IgGサブクラスIgG4 |
2 |
4〜108 |
※当時のまんまるの1歳という年齢に合わせたもの
これらの抗体の中でも一番ポイントとなる大事な抗体は、免疫活動で重要な働きをするIgG2だが、それが極めて低い数値。肺炎球菌やインフルエンザ桿菌への感染に弱いとのこと。治療法としては、免疫グロブリンの補充、ワクチンの接種、抗生剤の投与等があるが、免疫グロブリンは、血液製剤であり、危険性がないともいえないとのこと。月に1度時間をかけて投与して、それをずっと続けていく必要があるとのこと。
今後、入院が必要な高熱が頻発したり、感染症を年に何度も繰り返してしまうようなら、何らかの治療法を検討することにした。
この「免疫不全症」という病名がわかってからは、ネットで病気のことを調べる日々。
とにかく「免疫不全症」の中にはたくさんの疾患があった。すぐに移植をしなければ2年と生きられない重篤なものから、感染症の心配はあるものの、特段の治療も不要で健康な人と同様に暮らしていけるものまで・・・・。
まんまるは、今わかっている状況からすると後者の方のようだった。心配だけど何とか大丈夫みたいだな、と思い始めていた。きっと大きくなれば体も丈夫になるって。
でも・・・、まんまるのこれまでの血液検査をにらめっこしてIgAが極端に低いという特徴的な検査結果、やっぱり気になっていた歩行のこと、それらにちょうど症状が似ているある疾患が、免疫不全症の中のたくさんの疾患の中にあることに
私は気づいた。だけど、あまりに重篤な疾患だったから、そんな「妄想族」的な考えは胸の奥の奥の奥にしまいこんだ。・・・まさかね・・・・って。